むつ商工会議所
「商工会議所報むつ ダイジェスト」
     創刊号(平成10年4月20日)
     ●むつ商工会議所スタートの挨拶 むつ商工会議所会頭 鷹架武一
     ※「祝辞」 日本商工会議所会頭 稲葉興作
     ※「むつ商工会議所設立に寄せて」 むつ市長 杉山 肅
     ※「むつ商工会議所報創刊号への寄稿」 むつ市議会議長 石澤 堅
     ※むつ商工会議所役員・議員名簿等

先ずは時代のすう勢を敏感に反映できる組織体制づくり
むつ商工会議所 平成10年4月1日スタート
 
ご 挨 拶
                         むつ商工会議所
                          会頭 鷹架 武一
 
 会員各位の力強いご支援と通産省、東北通産局並びに青森県及びむつ市当局そして関係機関の手厚いご指導、ご協力を得ましてこの4月1日より「むつ商工会議所」がスタートすることができました。
 この誌上をお借りし、改めて感謝とお礼を申し上げる次第です。
 顧みれば、昭和35年11月22日、会員数476名でむつ市商工会が発足しました。国、青森県そしてむつ市の補助金、助成金を受けながら、経営改善普及事業を主な事業とし、傍ら、地域総合振興事業を中心に、多種多様な活動を展開し、むつ下北地方商工業の総合的な発展に渾身の努力を傾注して参りました。お陰様をもちまして、現在では会員数も約1400名を数えるまでになり、同時に会員は勿論のこと、関係機関の当商工会議所に寄せる期待の大きさと、その責任の重大さを痛感しているところでもございます。
 商工会法が施行されていらい38年間、ご活躍くださつた諸先輩並びに歴代役員及び関係者の方々の人知れぬご苦労に対しまして、深甚なる謝意を申し上げる次第でございます。
 むつ商工会議所の創立にあたり私は次のようなテーマに則り、ポリシーを全面的に打ち出していく所存でございます。
 先ず第1点は組織体制づくりです。近年の国際化、高度情報化及びモータリーゼーション社会への進展、大型店の進出、価格破壊などにより、商工業の変遷が著しく、県内でも当地域は大型店の占有率が高い地域となっています。日本商工会議所からダイレクトに入る情報を会員に迅速に伝達することにより、時代のすう勢を敏感に反映できる組織体制づくりが、今一番求められている課題であると認識しています。
 第2点として、商工会議所の機能が円滑に動くためには、業界の偏りがあってはなりません。また役員会の信頼関係も大切なことであります。副会頭、専務理事等の役員を柱に常議員26名、1号・2号・3号議員80名の大同団結が不可欠条件となってくると思います。
 第3点として、下北地域は現在、巨大プロジェクトが幾つか進行中であり、これに携わる人たちが下北の中心地であるむつ市に転入する傾向にあり、明るい展望がまっています。これに伴い既存の商店街も活気を取り戻さなけれはばなりません。若手経営者が活発に活動している商店街もありますので、モデルの商店街を抽出し、集客力のある斬新な商店街づくりを是非実現したいと念願しているところでございます。
 第4点は下北半島全体を視野に入れなければなりません。むつ市に人を呼び込むにしても導線の充実が大切です。むつ市単独の努力だけでは限界があります。野辺地から車で約1時間、途中に何も無いということでは人は来ません。同時にむつ市から奥の地域の活性化推進もむつ市にとって大きなメリットがあります。その意味で、他の町との広域的な提携・協力が必要と考えております。
 最後に、商工会議所の目的は地区内の商工業者の共同社会を基準とし、商工業の総合的な改善発達を図り、兼ねて社会一般の福祉の増進に資し、もってわが国商工業の発展に寄与することであります。いずれにせよ商工会議所は地区内の人の融和が大切であり、その心こそが発展の鍵となることを信じてやみません。責任は重いのですが、全力で会頭職を全うする決意でおります。今後とも関係各位の変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げ、ご挨拶にかえさせていただきます。